昇給について

昇給とは?昇給と昇格の違いについてわかりやすく解説

会社員の給料制度には、分かりづらい言葉があります。

「昇給・昇格」も分かりづらく、正しく分かっていない人も多いのではないでしょうか。

あなたは「昇給・昇格」の違いについて、正しく説明できますか?

昇給とは給料が増えること、一方で昇格は出世して等級が上がることを意味しています。

本ページでは、昇格と昇給、さらに違いが分かりにくい昇進の違いについて説明します。

昇給と昇格の違い

昇給と昇格は、それぞれ違う意味を持った言葉です。

まとめると、下記のようになります。

  • 昇給:給料が増えること(お金に関すること)
  • 昇格:等級が上がること(人事に関すること)

昇給とは、給料が増えることを意味しておりお金に関することです。

そして、昇格とは会社における等級が上がる事であり人事に関することです。

それぞれに対象は異なり、これらが同時に上がることもあればどちらか一方のみが上がる場合もあるでしょう。

またこの2点は会社によりそれぞれ制度が異なりますので、昇格の早さなども企業により大きく異なるため注意が必要です。

給与制度で年俸制を実施している会社では年度により給与の変化が異なる場合もあります。

昇給制度は賃金が値上げされる制度のこと

昇給は、一般的に毎年4月に給料が増える「定期昇給」を指しています。

勤続年数が増えていくたびに給料も増えていくというもので、いわゆる年功序列型賃金(制度)の会社では定期昇給があります。

ただしこの昇給は毎年必ず上がる訳ではなく、上がる場合もその金額は前年の実績等に左右されます。

会社によりばらつきはありますが、大企業で平均月額5,000円程度、中小企業の平均は4,000円前後と言われています。

関連記事:給料はどれくらい上がるもの?昇給の平均額はどれくらいか?

不景気が続く現代では昇給が毎年行われないケースが多く定期昇給を無くす企業も増えてきています。

昇格は会社内で等級が上がること

会社の規則により職能資格制度を元にしたもので、等級が上がることを昇格と呼びます。

職能資格制度とは、会社の規則の中で人事に関する制度のひとつであり、社員の能力を等級(1等級~9等級)にして表したものです。

1973年のオイルショック以降くらいに大企業で広く普及した人事制度の一つです。

会社という枠組みの中で決められた資格であり、等級によって「業務処理能力」を判断しています。後述しますが課長や部長等の役職とはまた少し違います。

間違いやすい昇格と昇進

ここまでの説明で「昇給と昇格」の違いは分かったと思いますが、さらにもう一つ「昇進」という言葉もあります。

昇進は人事区分についての言葉で、肩書きが上昇することを意味します。

「課長→部長」というような出世することとイメージすると分かりやすいですね。

「昇格も出世(昇進)を意味する言葉じゃないの?」

と思う人もいるかもしれませんが、昇格(等級)は人材の能力を9段階に分けたもので、役職が上がったからと言って必ずしも等級が上がるとは限りませんし、また逆も然りです。

会社によっては同じ同じ5等級の係長と課長がいたりもします。

等級と役職がある理由

昇進(役職)は人事区分なので一般的に知られていますが、昇格(等級)は表にあまり出てこない区分けなのであまりピンとこないかもしれません。

何故等級で分ける職能資格制度があるかというと、部門や部署、事業所がたくさんあって役職が多岐に渡る大企業の場合、役職だけではランク分けが出来ないからです。

例えば同じ「課長」という役職でも、本社で数十人をまとめるリーダーと小さな事業所、出張所の所長とでは同じ課長でも責任の重さ、仕事の重要さが変わってきます。

同じ「課長」でもそれぞれランク(等級)が分かれていて、収入も変わってくるのです。

 

まとめ

「昇給、昇格、昇進」の違いについてまとめると、下記の通りになります。

  • 昇給:給料が増えること
  • 昇格:等級が上がること
  • 昇進:出世をすること(等級には関係ない出世)

昇給とは「給料が増えること」を意味し、お金の関する言葉です。

一般的に使う「昇給」は、毎年給料が増える「定期昇給」を指しているといえるでしょう。

そして、昇格とは職能資格制度を元にした「等級」が上がることを意味しています。

また、昇進とは肩書が上がる事であり、「課長→部長」というような出世することを示しています。

身分が上がっても等級が上がらなければ昇格にはならないので昇進となります。

これらの知識は正直従業員側はあまり覚えておく必要はないかもしれませんが、ある程度人事制度について知っておくと収入アップの道は開けるかもしれません。