資格よりも経験の方が大事であることに間違いはありませんが、やはり未経験の職種、業種へと転職する場合最低限の知識を持っている証明として資格を取得する意味はあります。
特に小売業やサービス業等比較的賃金が低い業種から専門性のある異業種へ転職する場合未経験となるのでやはり資格があった方が有利に転職出来ます。
資格は取得難易度が高ければ高いほど評価されやすいですがこれから専門学校に通ってみっちり勉強することは難しいですよね。結構なお金も掛かりますし・・・
しかし世の中に溢れる簡単に取れる資格は俗に言われる「使えない資格」であることもまた事実です。
というわけで本ページでは現職が低賃金で異業種へ転職を考えている人のために比較的取得しやすい「使える資格」を紹介します。
簿記(2級以上)
簿記は帳簿を付ける仕事の資格なので事務職のイメージが強いですが会計、キャッシュフローの基礎が学べるので営業職や総合職、管理職等経営に関わる人すべてに役立つ資格であると言えます。
売上、粗利、売掛金、買掛金等簿記で出てくる言葉は末端の営業担当でも理解しておく必要がある場合が多いので学んでおいて損はありません。
また、昔からある最も有名な資格なので評価もされやすいです。
事務職希望でも簿記だけで採用の決め手になる可能性は薄いですが2級までは独学で割と簡単に取得出来ます。商業高校ではほとんどの学生が卒業までに簿記2級を取得します。
分かりやすい参考書があれば独学でも十分取得出来るので是非勉強してみてください。
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危険物取扱者
医療の仕事をするにあたって医師免許や看護師の資格が必要なように、衛生面や危険性を伴う仕事の中には資格保持者でなければ従事してはいけないと法律で定められていることがあります。
危険物取扱者もその一つでガソリンや灯油、金属粉、その他科学薬品等燃焼性が高く爆発する危険性があるモノを大量に「製造・貯蔵・取扱」する場所で業務するにあたって必要な資格とされています。
そういった場所で作業する場合、危険物取扱者の資格を保持している人が従事するか、もしくは立ち会いが必ず必要になります。
例えばガソリンスタンドでは最近セルフになりスタッフも少なめですが危険物取扱者が一人もいない状態で営業してはいけません。
ガソリンスタンド以外でも製造業を中心に必要とされる場面が多く、また国家資格としては取得しやすい資格でもあるのでお勧めです。
電気工事士 2種
電気工事士も危険物取扱者と同じで電気工事に従事する人は必ず資格を保持しておく必要があります。建築の現場で働く電気工事の作業員はみんな持っています。
電気工事士2種は筆記と実技の試験がありますが独学でも2~3ヵ月ほど勉強すれば合格出来る比較的難易度の低い資格です。
実技があるので職業訓練で受講して取得する人も多いです。
現在電気工事士は高齢化が進み若い人材を積極的に確保しているため未経験でも転職しやすい業種の一つです。
誰にでも出来るような簡単な仕事ではなく、手に職付けたいと考えている人は検討してみてください。

基本情報技術者
基本情報技術者はIT資格の代名詞、情報技術者試験のレベル2に当たる国家資格です。
IT系の資格は「役に立たない資格」の代表格でもあります。
というのもIT関連は従事するにあたって資格が必要になる場面は皆無なので実際現場で働く人が誰も資格を持っていないということはザラにあります。
かといって無資格、未経験でSEやプログラマ等の仕事に就けるかというとそうでもありません。
IT業界では基本的に経験者を求める場合が多いですがなにせ業界自体が人材不足なので若年層なら未経験でも「知識とスキル」さえあれば比較的採用されやすいです。
そのとっかかりとして基本情報技術者を取っておくと最低限のアピールにはなります。
IT業界は人手不足で労働環境が良くない会社も多いですがその分大幅に年収アップに成功する例も少なくありません。
取得難易度
基本情報技術者はIT入門資格、中学校卒業レベルと言われるほど最低限のレベルという位置づけではありますが、IT分野に全く関わりのないど素人だと少し難しいかもしれません。
しかし分かりやすい参考書やウェブサイト、資格講座等で基礎中の基礎から学べばIT未経験、文系高校卒の人でも十分合格出来るので興味のある方はチャレンジしてみてください。
