手取り15万で一人暮らしは出来るか?具体的な内訳を例に解説する

就職や転職等を理由に県外へ移り住み、一人暮らしを検討する人、または余儀なくされる人は多いと思います。

特に初めて就職する人は給料が安く、また初めて一人暮らしをするため今の給料でやっているかどうか不安に感じると思います。

家賃の掛からない寮などを除けば生活費が足りるかどうかはかなり切実な問題です。

そこで本ページでは一人暮らしでおおよそ掛かってくる生活費を具体的に算出し、

手取り15万程度で生活は出来るか?どのような暮らしになるか?

について解説します。

目次

手取り15万で都内(電車通勤)の生活費内訳について

どのくらい生活費が掛かるのか?

は同じ一人暮らしでも生活環境によって大きく変わってきます。

すごく貧しい暮らしをしている人もいれば毎月50万以上浪費している人もいるわけですが、ここでは手取り15万程度を想定し、

1.都内住みで電車通勤を行う人
2.地方住みで車通勤を行う人

の2つの事例を取り上げてみます。

まずは都内で電車通勤をする手取り15万円の人の生活費内訳を見ていきます。

項目金額(円)
家賃60,000
水道2,000
ガス3,000
電気3,000
食費30,000
通信費10,000
交際費20,000
雑費10,000
交通費10,000
合計148,000

都内は家賃が高いので、60,000円出しても住める部屋はワンルームになります。

駅から徒歩数分圏内の物件を狙うと家賃はもっと高くなります。逆にトイレ、お風呂共用等グレードを下げればある程度落とすことも出来ます。今回は平均的な金額で算出しています。

水道光熱費は季節によって変化はあるものの、夏と冬はエアコンを使う機会が多いので電気代も多くかかります。

ガス代も冬はシャワー・お風呂を長く使う時間が増えるのでガス代はもっと掛かることになります。

食費は都内ともなると地方に比べると物価は高くなり、一人暮らしの場合が外食するも多いので、出費は増える可能性があります。

都内在住の人が手取り15万で生活すると、ギリギリで余裕のないものになるでしょう。

電車通勤だと交通費がかかる

都内だと基本的に電車移動になるため、毎日の通勤は思った以上に電車代がかかります。

例えば毎日往復600円の電車賃だと1ヶ月間(20日間出勤)で、12,000円かかりますね。

家賃を浮かすために郊外に住む人もいますが、その分会社までの距離が遠くなり電車賃が上がってしまいます。立地と家賃の相場はおおよそ最適化されているので交通費を上げずに家賃を下げたければ住居のランクを下げる(ボロい家に住む)しかありません。

都内では会社への出勤・休日の外出にも交通費がかかるので注意しましょう。

手取り15万で地方都市(車通勤)の生活費内訳について

次は一般的な地方都市で手取り15万円の生活費内訳を見ていきます。上記と異なり車移動を想定しています。

項目金額(円)
家賃40,000
水道2,000
ガス3,000
電気3,000
食費30,000
通信費10,000
交際費20,000
雑費10,000
自動車維持費(ガソリン、車検、税金、保険料等)15,000
駐車場5,000
合計138,000

家賃は都内と比べると安くなりますが、を所有しているので家賃以外に駐車場代が発生します。

車通勤の場合郊外に行けば家賃を大幅に下げることが可能です。その分車のガソリン代は膨らみますが、それでも家賃の安い地域に住んだ方が生活費は抑えられるでしょう。

車の維持費が結構掛かる

車には維持費がかかり、オイル交換・冬季には冬タイヤの準備が必要な場合もあります。

2年1度車検もあるので、車検費用10万円程度がかかります。自動車保険にも加入する必要がありその費用も重くのしかかってきます。

上記表ではガソリン代を含めて15,000円で算出していますが、実際はもっと掛かると思います。

日常的にかかる費用だけでなく車の寿命も考える必要があり、次の買い替えを見越して日頃からその費用を積み立てる必要もあります。

ローンを組んで購入する方法もありますが金利も発生しますし、そもそも月収15万程度で自動車ローンを組もうとすると審査で希望通りにならない可能性があります。

地方では都内に比べて家賃は安く有利に思えますが、車を所有し通勤に使用した場合、家賃で浮いた分はそんなに多くは感じないのが現状です。

もちろん立地の悪いところに住めば家賃、駐車場代ともに安くすることは可能です。

手取り15万では余裕がない

上記で都内住まいと地方住まいを例に紹介しましたが、手取り15万円ではどの条件でも数千円~2万円程度しか残らないギリギリの生活になることがわかります。

車の事故等の突発的な出費が発生した場合に、この収入では対応できず、貯蓄にお金を回すことも難しいと言えます。

表には含めていませんが、生命保険等のもしもの備えに対する準備も出来ないことになります。

退職金制度がない会社にいる場合には、個人年金にも加入して老後の備えもしておく必要があります。

この状況でもし貯蓄するなら、生活費を相当切り詰める必要があります。ですが、切り詰めるものにも限界が出てきます。

貯金するのはかなり厳しい

上記例では一般的な生活費で算出しています。

家賃や駐車場代、光熱費、食費はいずれも節約することが出来るので手取り15万円くらいでも2~3万円残すことはそれほど難しくはありません。

しかし月額2~3万円程度残していても毎月(及び毎日)の出費とは別に発生してくる費用、例えば住民税や自動車税、冠婚葬祭やその他トラブルがあった時に数万円単位での出費は少なくありません。

「車が故障した」

「冷蔵庫が故障した」

「新しいパソコンが必要になった」

等の費用は上記内訳には含まれていません。

そのため多少貯金が出来たと思ってもすぐに出て行ってしまうので中々まとまった貯蓄が出来ないというケースが多いです。

ちなみに同水準だと地方の方が若干生活コストは小さい

表の通りですが、同水準の生活レベルであれば都内に住むより地方に住む方が生活コストは若干安くなります。地方なら確実に車を持たなければならないわけではないので自転車通勤が出来る場所に住めば生活コストを大きく落とすことが出来るでしょう。

ただし都市部と地方とでは賃金の水準が違うため、同じ業種、同じ職種でも賃金に数万円の開きがあります。最低賃金が都会と地方で時給にして200円程度開きがあるので同様の仕事でも月額にして3万円前後変わってくるでしょう。

なので実際は(生活水準が同じなら)都内、地方どちらに住んでも同じようなものです。

転職で収入を上げる

この状況を打破する方法として最も効率的なのは、転職で収入がアップさせることです。

今の手取りが15万として、あと数万上がるだけでも生活に余裕がでてきます。例にも挙げている生命保険等の「もしもの備え」にまわせるお金も用意できます。

収入だけの問題ではなく、いまの会社に欠けている福利厚生・手当が支給される会社へ転職出来れば、生活はより楽になります。

転職せずに今の会社で給料を上げることは可能ですが、とても時間がかかります。

出世をするしか方法はないので、手っ取り早く収入を増やすには転職が一番オススメですね。

まとめ

今回は手取り15万で一人暮らしをする場合の生活費を解説しました。

都内・地方都市を問わず余裕が無い状況に変わりは無く、貯蓄どころか「まさかの備え」に対するお金の用意も難しいです。

手取り15万からあと数万上がるだけでも生活に余裕が生まれます。

余裕を持った暮らしをしたい人は、転職で収入アップを狙うことをオススメします。

転職エージェント等も活用しよう(参考)

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